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短歌人会概要

◆短歌人会の基礎データ

短歌人会は、2019(平成31)年に創立80周年を迎えた短歌結社です。2025(令和7)年には通巻1000号を迎えます。

 

結社とは古めかしい言葉に聞こえるかもしれませんが、作品発表の場であり、研鑽のための場です。作品発表の場としては、毎月短歌雑誌「短歌人」を編集発行しています。また全国各地で開かれる歌会(作品を持ち寄って批評する会)における批評も重要な会の活動です。結社誌では、掲載にあたり編集委員の選があるのが(全作品が没になることはありません)、同人誌との大きな違いです。

短歌人会は長い歴史を持ちますが、いち早く主宰制を廃止し、編集委員制による集団指導体制を取り入れました。編集委員制とは、複数の選者を設置し、メンバーはどの選者に送るかを自由に選べるようにすることで、価値観の多様化を確保し、同時に風通しをよくするために生まれた短歌人会独自のシステムです。

そのため今も昔も、短歌人は自由な空気を何より大切にしています。その空気の中で今までに現代短歌を代表し得る多くの歌人を輩出し、現在でも先鋭的かつ文学作品として充実した作品を送り出そうと積極的に活動しています。会員・同人も全国各地に所在し、年代も10・20歳代から90歳以上の方まであらゆる世代の方が活発な活動を行っています。


  設立   1939年(昭和14年)4月

  会員数  約540名(購読会員を含む。2021年7月現在)

  主宰者  なし

  発行人  今井千草

  編集人  宇田川寛之

  印刷所  エスプリ―ベ株式会社

  発行所  短歌人会

       〒191-0033 東京都日野市百草971-98 今井千草方
        振替番号 00130-9-83050


  編集委員   

   今井千草   宇田川寛之   内山晶太   生沼義朗

   加藤隆枝   菊池孝彦   栗明純生   小池   光    

    斉藤斎藤   斎藤典子   村田馨 

 


◆短歌人略年譜

1939(昭和14)年4月

佐佐木信綱主宰誌「心の花」同人で、研究会「三々会」メンバーであった鵜木保、鷲見治喜次、山川柳子、木下立安、栗原潔子らが斎藤瀏を主宰として擁立し、「心の花」から独立する形で創刊した。初代編集発行人は木下立安。創刊号出詠者は195名。

1945(昭和20)年4月

印刷所の罹災消失により一旦休刊する。

1946(昭和21)年4月

復刊。出詠者は187名。

1947(昭和22)年5月

長野疎開中の斎藤瀏の要請により、小宮良太郎が編集発行人に就任。

1948(昭和23)年7月9日

第三種郵便物認可。

1953(昭和28)年

斎藤瀏や木下立安の相次ぐ逝去に伴い主宰者制から、同人によって選挙で選出された編集委員によって会運営および指導を行う編集委員制に移行する。本会ではこれを「第三の出発」(第一の出発は創刊、第二の出発は復刊)と呼んでいる。この制度は現在まで継続して運用されている。

1954(昭和29)年7月

「斎藤瀏先生を偲ぶ会」が行われた。同月、斎藤瀏賞設定。

1956(昭和31)年 

短歌人賞制定。当初は「同人の部」と「会員の部」の二部門制。

1960(昭和35)年 

日本短歌雑誌連盟より優良歌誌表彰を受ける。

1962(昭和37)年 

斎藤史らが退会。

1966(昭和41)年 

高瀬一誌が編集発行人に就任。同年5月、小宮良太郎逝去。

1968(昭和43)年 

20代(10代)作品特集開始。ここから三井ゆき、小池光、永井陽子、仙波龍英、藤原龍一郎、吉岡生夫など多くの人材が輩出された。

1968(昭和44)年 

短歌人賞・会員の部を短歌人新人賞と改称。

1975(昭和50)年

短歌人評論賞制定(1986年に評論・エッセイ賞と改称)。

1985(昭和60)年3月

高瀬一誌の編集発行人退任に伴い、発行人に蒔田さくら子が、編集人に小池光がそれぞれ就任

1989(平成元)年

4月号を50周年記念号として刊行。同年9月16日、東京・日本青年館で50周年記念大会。参加者は来賓含め211名。

1996(平成8)年3月

インターネット上に短歌人公式ホームページを開設。

1997(平成9)年3月

蒔田さくら子に代わり、中地俊夫が発行人に就任。

1999(平成11)年3月

4月号を60周年記念号として刊行。

2000(平成12)年

1月、永井陽子逝去。4月、仙波龍英逝去。

2001(平成13)年

5月、高瀬一誌逝去。11月、小中英之逝去。

2002(平成14)年

短歌人新人賞を終了し、高瀬賞に改組。

2004(平成16)年

7月30日~8月2日、通巻750号記念企画として台湾・台北市内で夏季全国集会を開催。台湾歌壇の歌人32名を含む、118名が参加。

同年12月号で通巻750号。

2009(平成21)年

2月号で通巻800号を迎え、4月号を70周年記念号として刊行。

2010(平成22)年

日本短歌雑誌連盟より優良歌誌表彰(特別顕彰歌誌)を受ける。

2011(平成23)年1月

小池光に代わり、藤原龍一郎が編集人に就任。

2014(平成26)年1月

  中地俊夫に代わり、川田由布子が発行人に就任。

2017(平成29)年

6月号を通巻900号記念号として刊行。

2019(平成31)年

4月号を80周年記念号として刊行。

2020(令和2)年1月

藤原龍一郎に代わり、宇田川寛之が編集人に就任。

​11月、中地俊夫逝去。

2021(令和3)年1月

川田由布子に代わり、今井千草が発行人に就任。

​8月、蒔田さくら子逝去。

◆会費

  1. 本会の会費は会員月額1,300円、同人月額2,000円です。(学生の方はお申し出いただくことにより半額になります。自動的に半額とはなりません。必ずお申し出下さい)

  2. 購読のみを希望する方は一冊1,000円で頒布します。購読の方には学割は適用されません。入会に際しての入会金などはありませんが、会費は6ヶ月分以上の前納でお願いしています。したがって会員は6ヶ月分で7,800円(学割適用の場合3,900円)となります。購読会員の方は6ヶ月分で6,000円です。この場合は「短歌人」誌に作品を掲載することはできません。

  3. 会員・購読会員および同人には毎月「短歌人」を1部送付します。

  4. 住所変更、入退会についてはすべて葉書で発行所宛に連絡して下さい。編集委員あるいは本サイト管理担当宛では処理されません。

  5. カンパも随時受け付けております。入金先は会費の振込口座と同じです。会費納入の際に同時にカンパして戴くのも歓迎です。1口3,000円ですが1口未満でも承ります。カンパは会費収入とならぶ短歌人会の大きな収益の柱ですが、これは経済的に事情ある会員もいることから、会費はなるべく低額に抑え、別にカンパを募ることで会費収入のみに依存することを避けるためです。ご理解とご協力の程をよろしくお願い申し上げます。


◆送稿要領

  1. 月例作品は、選歌を希望する編集委員に直送して下さい。一ヶ月につき、最大15首まで送れます。

  2. 特集企画の文章や評論などは、依頼文にしたがって送付して下さい。それ以外はすべて発行所宛てに送って下さい。

  3. 一切の原稿は毎月12日締切(着便)です。ただし毎年12月は締切が7日(着便)に繰り上がります。

  4. 作品・文章類を問わず、原稿はB4判四百字詰原稿用紙を使用のこと。パソコン・ワープロ使用の場合も必ずこの大きさの用紙にプリントして下さい。

  5. 作品原稿には所属欄および新かな、旧かなの別を冒頭に明記して下さい。また筆名の人は本名を( )で併記して下さい。

 本会では次の文章を常時受け付けてます。

   評論   400字×12枚  (短歌に関するもの)
   エッセイ 20字×75行   (内容自由)
   三角点  15字×58行以内 (短歌に関するもの)

    ※採否については編集委員会に一任。原稿は原則として返却しません。

◆添削を希望される方へ

  1. 短歌人会では会員1・2欄所属者に対し、編集委員による添削も行っています。作品の添削を希望する方は同一の原稿を2部、希望する編集委員までお送り下さい。このとき住所と宛名を明記して切手を貼った返信用封筒を同封して下さい。

  2. 添削料は1回1,000円。書留や為替などで直接添削者宛に送って下さい。送金方法は、編集委員によって希望する方法が異なりますので、添削を希望される編集委員に一度お問合せ下さい。

  3. また、添削の必要がないと編集委員が判断することもありますので、添削を希望される方はかならず一度編集委員へご連絡をお願い申し上げます。

  4. 作品は15首以内なら何首でも構いませんが、添削はそのうち5首を選んで行います。添削対象歌を誌上掲載の際には、添削後のものを掲載します。

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